2012年に読んだ本

  • 2012/12/31(月) 23:53:31

記録として2012年に読んだ本を以下にまとめておく。


2012年の読書メーター
読んだ本の数:61冊
読んだページ数:21928ページ
ナイス:452ナイス
感想・レビュー:61件
月間平均冊数:5.1冊
月間平均ページ:1827ページ

スピカ―原発占拠 (宝島社文庫)スピカ―原発占拠 (宝島社文庫)感想
稼働間近の原発がテロリストに乗っ取られたら…。原発を持つ国家が背負うリスクにはこんなこともあるのね、と平和ボケした私は刺激を受けながら読了。原発について学びながら楽しめる作品ではあった。
読了日:12月28日 著者:高嶋 哲夫
三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)感想
読むたびに思う。有川浩さんの著作は笑っちゃうほど読みやすい、と。本作もそう。還暦世代の「おっさん」3人が商店街の中の様々な事件を解決していくわけだが、笑える掛け合いはお笑いトリオのよう。そして高校生の祐希と早苗の関係も有川作品ではお馴染みの甘い恋ばなで、実にこっぱずかしい気分にもさせてくれるのだ。もちろん、気分良く。軽い気分で楽しめるマンガのような一冊でした。
読了日:12月15日 著者:有川 浩
銀行狐 (講談社文庫)銀行狐 (講談社文庫)感想
短編5編はいずれも銀行にまつわるミステリー。著者の銀行員経験を活かしたアイデアと切り口が新鮮で楽しめた。「ローンカウンター」は銀行がどう絡んでくるのかがなかなか見えず、やきもきしながら読み進み、終盤にヘェ~って感じで。
読了日:12月10日 著者:池井戸 潤
夕映え天使 (新潮文庫)夕映え天使 (新潮文庫)感想
浅田次郎氏の短編集。「特別な一日」は予想を裏切る展開で完全にSFでした。浅田氏ってこんな話も書くんだとビックリ。どの短編も昭和の匂いがして懐かしさが感じられる一方で、読後に残る圧倒的な余韻がたまらない魅力ですね。
読了日:12月6日 著者:浅田次郎
世界でいちばん長い写真 (光文社文庫)世界でいちばん長い写真 (光文社文庫)感想
物語は主人公のつぶやき一人称で進行。これは武士道シリーズと同じ体裁で、武士道シリーズ好きならすんなりハマれる。地味で目立たない少年が特別なカメラとの出会い以降、輝きを放ち始め、周囲との関係のなかで成長し、自信も芽生えていく様はピュアで何とも甘酸っぱい気分にさせる。
読了日:11月27日 著者:誉田 哲也
バーボン・ストリート・ブルース (ちくま文庫)バーボン・ストリート・ブルース (ちくま文庫)感想
高田渡という圧倒的な存在感と高田渡的音楽世界に魅せられて幾年月。彼が亡くなり7,8年が経ち、気がつけば吉祥寺のいせやもすっかり変わってしまった今、懐かしい思いで彼の著書を読んでみた。自分らしく正直に生きることの難しさを感じながら。そして、高田渡の波瀾万丈といえる生きざまを眩しく、羨ましく感じながら。
読了日:11月26日 著者:高田 渡
鉄の骨 (講談社文庫)鉄の骨 (講談社文庫)感想
ゼネコン談合のからくりや仕組みが分かりやすく描かれている。そしてギリギリまで駆け引きが続く組織間のやりとりに手に汗を握る。個性際立つ様々な人間たちが登場するが誰もが実に魅力的で、あっという間に読み進んでしまう面白さがあった。
読了日:11月21日 著者:池井戸 潤
あの歌がきこえる (新潮文庫 し 43-14)あの歌がきこえる (新潮文庫 し 43-14)感想
曲と共によみがえる青春時代の甘い思い出、苦い思い出。田舎で高校時代まで過ごし上京しようとする若者とその親友の成長を連作短編で描く重松印の青春グラフィティ。田舎っていいな。家族っていいな。友達っていいな。何ヵ所かでホロリとさせられながら気持ちよく読了。重松って人はホント上手いよなぁ、としみじみ思う。
読了日:11月15日 著者:重松 清
ドミノ (角川文庫)ドミノ (角川文庫)感想
27人と1匹が東京駅で絡み合う想像を絶する超コミカルな娯楽作品。まさにドミノ倒しのスピード感と爽快感を感じながら読了。恩田陸ってこんな笑える作品も書くんだぁ、とちょっと驚きもありました。
読了日:11月12日 著者:恩田 陸
都庁爆破! (宝島社文庫)都庁爆破! (宝島社文庫)感想
都庁が何者かに占拠され、南棟が爆破され崩壊する…ところまでは緊迫感もあり目の離せない展開に楽しめた。が、後半は一気に大味な展開になってしまい興味も半減。残念でした。
読了日:11月8日 著者:高嶋 哲夫
落語教育委員会落語教育委員会感想
柳家喜多八、三遊亭歌武蔵、柳家喬太郎というタイプの異なる咄家3名による対談が愉しい。スマホで見れる特典映像は必見、対談の様子がうかがい知れて、よりイメージが膨らみます。裏表紙の写真はまさにコント!爆笑です。
読了日:11月4日 著者:柳家 喜多八,三遊亭 歌武蔵,柳家 喬太郎
M8 (集英社文庫)M8 (集英社文庫)感想
東京にマグニチュード8の直下型地震が起きたら…。平和ボケ、安全ボケしている都民は本書を読んで来るべき日に備えてイメージトレーニングしておきたい。はい、自分自身に対しての戒めのコメントです。
読了日:11月1日 著者:高嶋 哲夫
空飛ぶ広報室空飛ぶ広報室感想
本作でも安定感抜群の有川ワールド。ほんのり恋色な世界はお約束も、今回は甘さ控え目か。とはいえ、作品中の男女のやり取りは読んでて十分恥ずかしい。その一方で、普通の人と何ら変わらない自衛官の内面や東日本大震災後の場面などが取材に基づき作品中に反映されているところもあり実に心憎い。こんな本ごときで…と思いながら何度も涙腺がゆるんだことは余談である。
読了日:10月25日 著者:有川 浩
よろこびの歌 (実業之日本社文庫)よろこびの歌 (実業之日本社文庫)感想
新設女子高でクラスメイトとなった女子高生たちの心の内が一人ずつ明らかになっていく。ベタなお話だけど、合唱を通して、成長し心を通わせていく彼女らの姿が爽やかで清々しく、心に響く。エンディングは読み手のイメージに託されるが、それもまた良い感じ。ハイロウズと彼らの曲を巧みに使っているのも心憎い。ボクの時代ならブルーハーツなんだけれども…。
読了日:10月20日 著者:宮下 奈都
忌野旅日記 (新潮文庫)忌野旅日記 (新潮文庫)感想
本としての内容は正直大した事はないがファンには堪らない一冊。清志郎が笑顔で喋っている姿が目に浮かび、読んでて嬉しくなってしまう。似顔絵イラストがまた素晴らしくて清志郎の多才さを再認識。
読了日:10月17日 著者:忌野 清志郎
少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫)少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫)感想
御木本幸吉、渋沢栄一、毛利元就、キングスレイ・ウォード、広田弘毅、盛田昭夫、中原誠、田中正造、浜口雄幸、etc. 魅力ある人間とはどのような生き方をしてきたのか。城山三郎が講演等で語った内容がまとめられているのだが、城山のフィルターを通して伝えられる人たちのなんと魅力的なことか。城山の著書をもっと読みたくなった。
読了日:10月14日 著者:城山 三郎
かばん屋の相続 (文春文庫)かばん屋の相続 (文春文庫)感想
中小企業への融資、地域の中で奮闘する銀行・信金マン、悩み多き中小企業経営者などが描かれた6篇の短編集。単なる銀行・金融小説に留まらない魅力溢れる登場人物たちは主役のみならず脇役に至るまで重厚なドラマを持っている。「芥のごとく」は心に響いた。お薦め。
読了日:10月10日 著者:池井戸 潤
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらもし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら感想
表紙の絵がダメで買う気がしなかったが、古本屋で叩き売りしてたので、やっと読んでみる気になった。何といってもアイデアの勝利、でしょうか。話は都合よく、要所はドラマチックに展開していくが、売れたのはわかる気がする。それにしてもサクサクと読める軽い本でした。
読了日:10月8日 著者:岩崎 夏海
晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで感想
高田郁さんのまじめで優しい人となりがにじみ出ているエッセイ集。みをつくし料理帖シリーズのファンならぜひとも読んでおきたい一冊。
読了日:10月8日 著者:高田 郁
モンスターモンスター感想
醜い容姿の女が美容整形で大変身し、生まれ育った町に帰ってくる。復讐か、狂気の愛か。話の展開が気になり、読む速度も思わずアップする。主人公が切なく哀しい。
読了日:10月7日 著者:百田 尚樹
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)感想
圧倒的にエネルギッシュな主人公の愛を求めて苦悩する様はバカさ加減もあって滑稽でもあり、羨ましくもあった。が、上下巻がとにかく長すぎるため、読み進むうちにどうしてもテンションが下がった。作品の終盤の無難なまとめ方にも正直ガッカリ。最後まで無茶苦茶な愛のエゴイストのまま旅立って欲しかった。
読了日:10月6日 著者:百田 尚樹
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)感想
作田=百田ということか。脚色百何十パーセントかわかりませんが自伝的な要素も多分に盛り込まれた圧倒的な青春小説の上巻。著者のTwitterでの様々なつぶやきを知る人ならば本書の世界に百田氏の本音が散りばめられていることがわかる、そして楽しめるはず。それにしても長いっ!(苦笑)
読了日:9月28日 著者:百田 尚樹
TSUNAMI 津波 (集英社文庫)TSUNAMI 津波 (集英社文庫)感想
東日本大震災の前にすでに本作が書かれていたという事実にビックリ。不謹慎な話だが、東日本大震災を思い浮かべながら、まさに現実の出来事のようなリアルな感覚に襲われながら読了。ページをめくる手が止まらなくなる作品でした。
読了日:9月13日 著者:高嶋 哲夫
【文庫】 その時までサヨナラ (文芸社文庫)【文庫】 その時までサヨナラ (文芸社文庫)感想
本書の帯が「泣ける本」押しだったので読んでみたが、全然泣けず。話がありきたりで、安っぽいテレビドラマを見せられたような気分。うーん、残念。
読了日:9月7日 著者:山田 悠介
ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)感想
映画化されるというので読んでみた。生者と死者をツナグお話。人生いろいろ。様々な生き方、家族や友だちとのキズナを改めて考えてみる機会になった。
読了日:9月5日 著者:辻村 深月
キネマの神様 (文春文庫)キネマの神様 (文春文庫)感想
映画への愛情に溢れた本書、幸せな気分で一気読みしてしまった。ゴウとローズ・バッドのやり取りから目が離せない。少々出来すぎた話ではあるが、心に染み、涙腺も緩む。名画座、ニューシネマパラダイスというキーワードに反応する人なら是非読むべし!
読了日:8月29日 著者:原田 マハ
幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)感想
落語の世界でお馴染みの粗忽長屋の住人たちがやらかすあれやこれやが江戸幕府の終焉に都合よく関与していた、というちょっと強引な作品でした。落語好きならそこそこ楽しめますが、話がごちゃごちゃしてるので落語初心者にはお薦めしかねます。
読了日:8月28日 著者:鯨 統一郎
四十回のまばたき (幻冬舎文庫)四十回のまばたき (幻冬舎文庫)感想
予備知識なく手にして読んだ本書。読み進めるうちに「おや?」と違和感も感じるのだ。そして読後、著者のあとがき、さらにその後の解説を読んで納得。重松清がまだ重松清にならんとする過程、その初期の頃の作品だったのだ。主人公の内面が変化していく過程が、期待する今の重松清作品とは一味違うが、じわじわと沁みる一冊ではありました。
読了日:8月21日 著者:重松 清
こちら救命センター 病棟こぼれ話 (集英社文庫)こちら救命センター 病棟こぼれ話 (集英社文庫)感想
救急医療の最前線に立つ医師や看護師の素直な感情を垣間見れる。患者やその家族の視点とは違った日常が当たり前にあることを再認識出来た。医療に関わる人なら読んで損はない。
読了日:8月16日 著者:浜辺 祐一
延長戦に入りました (幻冬舎文庫)延長戦に入りました (幻冬舎文庫)感想
今頃読むにはネタがちと古い。著者が作家になる前に書いたスポーツネタを茶化したエッセイだが、実にくだらないのだ。そして、ネタによってはニヤリとしてしまう、そんな他愛もない一冊なのだ。細切れ時間の時間潰しがしたい人、90年代当時を懐かしみたい人限定でどうぞ。
読了日:8月14日 著者:奥田 英朗
水を打つ(下) (実業之日本社文庫)水を打つ(下) (実業之日本社文庫)感想
基本的に個人競技である水泳や陸上がリレーという団体競技になることで一層魅力的に感じられる、そんな心踊る感覚を本下巻で改めて実感。登場人物たちの心の変化、繊細な心理描写が見事で読んでいてグイグイと引き込まれた。
読了日:8月7日 著者:堂場 瞬一
水を打つ(上) (実業之日本社文庫)水を打つ(上) (実業之日本社文庫)感想
今回のオリンピックでの男女四百メートルリレーの感動も記憶に新しい。そして前回の北京五輪のスピード社の水着の件も思い返させる。今だからこそ読みたい一冊。下巻も楽しみ。
読了日:8月5日 著者:堂場 瞬一
もういちど走り出そう (角川文庫)もういちど走り出そう (角川文庫)感想
高校時代にインターハイ3位の400メートルハードル選手だった35歳の歯科医。幸せな家庭と順調な仕事。そんな彼の生活が、妻が書いた小説が新人賞を取ったことで狂いはじめる。不倫と夫婦の危機がリアルに描かれる中で、大人の不安感や挫折感などが痛いほどに伝わってくる。重松清の解説も理解を助けてくれた。
読了日:7月29日 著者:川島 誠
セカンド・ショット (角川文庫)セカンド・ショット (角川文庫)感想
少年期、青年期の多感な男子を描いた短編9作。傷つきやすくて、残酷で、どこか浮わついていた子供時代を感慨深く思い返しながら読む本作もまた違った味わいがあった。「電話がなっている」は流石にインパクト有り。
読了日:7月25日 著者:川島 誠
四十九日のレシピ四十九日のレシピ感想
乙母のレシピは料理や暮らしのレシピであるだけでなく、残された家族を再生させる愛情いっぱいの処方箋でもあった。じんわりと感動、自然と涙が溢れてしまう温かい作品でした。
読了日:7月23日 著者:伊吹有喜
さらば雑司ヶ谷さらば雑司ヶ谷感想
様々なオマージュ、サブカル要素が作品にちりばめられた本作。大都会東京の「雑司ヶ谷」に生まれ育った著者故のアドバンテージが作品に活きている。片田舎に育った人間じゃこうはいかないもの(苦笑)。人身売買に変態エロにドラッグに圧倒的な暴力が雑司ヶ谷と絶妙に絡まりながらスピード感いっぱいに展開し、爽やかな?読後感を与える。描かれる変態エロや暴力は全くもって好きになれないがサクサクと読めてしまう不思議な魅力のある作品でした。続編も読んでもいいかな、と思った次第。
読了日:7月22日 著者:樋口 毅宏
清須会議清須会議感想
信長亡き後の織田家の跡目争いが展開される清須会議。三谷幸喜の手にかかるとシリアスなのにコミカルな現代語訳で楽しめる。歴史人たちが身近な人に感じられ、何度も吹き出してしまうほどの笑える心理攻防戦が面白すぎてあっという間に読了。映画も楽しみ。
読了日:7月18日 著者:三谷 幸喜
秋の牢獄 (角川ホラー文庫)秋の牢獄 (角川ホラー文庫)感想
「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の短編3作はいずれも囚われの状況に身を置く物語。切実なのにどこかホッとしている、望んでいる主人公の気持ちに読み手も共感してしまう恒川ワールドは本作でも健在。
読了日:7月17日 著者:恒川 光太郎
影法師 (講談社文庫)影法師 (講談社文庫)感想
なんという友情。なんという生きざま。後半の山場は感動で涙腺緩みっぱなしでした。その時代に生きた人々が実に生き生きと描かれており、歴史小説としても楽しめた。お薦め!
読了日:7月12日 著者:百田 尚樹
夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫)感想
友人に薦められ、初読の恒川光太郎ワールド。ノスタルジックな独特の世界観を感じさせる短篇2作「夜市」「風の古道」は予想外の読みやすさ、面白さがあった。他作品も読んでみようかな。
読了日:7月4日 著者:恒川 光太郎
ラストダンス (実業之日本社文庫 堂場瞬一スポーツ小説コレクション)ラストダンス (実業之日本社文庫 堂場瞬一スポーツ小説コレクション)感想
堂場氏のスポーツ小説はいずれも読んでいて楽しい。王道故にベタな展開も多いがワクワクしてしまう。本作は18年間のプロ野球生活を締め括る40歳の同期・真田(投手)と樋口(捕手)の関係を、逆転優勝をかけた公式戦最終戦に至るゲームの中で描いていく。投手と打者の駆け引き、ゲームメイクの醍醐味も味わいながら濃密な野球小説を楽しんだ。やっぱり野球って面白い!
読了日:6月28日 著者:堂場 瞬一
オイアウエ漂流記 (新潮文庫)オイアウエ漂流記 (新潮文庫)感想
クスリと笑えるものの登場人物がマンガ的すぎてのめり込めず。無人島サバイバル読本としての面白さはあるにはあったがいかんせん頁数が…。
読了日:6月24日 著者:荻原 浩
ブラザー・サン シスター・ムーン (河出文庫)ブラザー・サン シスター・ムーン (河出文庫)感想
恩田陸の自伝的ネタ盛り込みの本著は恩田さんの内面が垣間見れる貴重な?作品。本、音楽、映画、そして青春時代。大学時代、サークル活動に没頭した人や学生生活を謳歌した人なら当時の自分を懐かしく思い返しながら甘く切なく楽しめるはず。巻末の対談を読むだけでもまたよろし。
読了日:5月26日 著者:恩田 陸
ジェノサイドジェノサイド感想
読書してるはずなのに何故かゲーム感覚で楽しめるエンターテイメント作品。しかもメッセージ性にも富んでいて読みごたえもある。満足できる一冊です。お薦め。
読了日:5月18日 著者:高野 和明
舟を編む舟を編む感想
とにかく読んでいて面白かった。辞書作りにかける情熱に圧倒され、読後の辞書に対する印象も確実に変わった。本書の装丁が「大渡海」のイメージなんだなぁ~と思うと感慨深い。
読了日:5月4日 著者:三浦 しをん
大江戸釣客伝 下大江戸釣客伝 下感想
夢枕獏さんって本当に「釣り」が好きなんだってことが伝わってくる本作。其角と朝湖、そして津軽采女の生きる様を外道である「釣り」道の人として描き、その時代や人を巧みに浮かび上がらせている。本書は複数の賞を受賞しているが、釣りと歴史好きな人はもちろんのこと、そうでない人もきっと楽しめる。おすすめ。
読了日:4月30日 著者:夢枕 獏
大江戸釣客伝 上大江戸釣客伝 上感想
生類憐れみの令と言えば日本史の出来事。お犬様を厚遇した程度の浅い知識しか持ち合わせない私。こんな時代にも愛すべき釣りバカな人々はいたのだ。釣り好きにはたまらない繊細な描写と歴史に名を残す男たちの登場に物語がどう展開していくのかワクワクしながら読み進む。いよいよ面白くなってきた、というところで下巻へ…。早く続きを読まねば!
読了日:4月22日 著者:夢枕 獏
小説・震災後 (小学館文庫)小説・震災後 (小学館文庫)感想
主人公は多感な中学生の息子を持つ父親・圭介。名字が「野田」ってのが現総理大臣と一緒で意味深だが、これも計算のうちか。作品は単なる震災後を描いたものではなかった。夢や希望を持てない若い世代に向けて『未来』を語れるカッコいいオヤジになれるのか? 祖父・父・息子の物語は著者から今を生きる日本人の大人たちに向けた熱い応援メッセージでもあった。後半~終盤のシーンには思わず心が揺すぶられました(涙)。
読了日:4月8日 著者:福井 晴敏
架空通貨 (講談社文庫)架空通貨 (講談社文庫)感想
企業城下町に蔓延る田神札という架空通貨により人が、企業が壊れていく世界。私募債、マネーロンダリング、計画倒産など一般人にとっては難解なネタを折り込みながらスリリングに展開していく物語から目が離せない。面白かった。
読了日:3月28日 著者:池井戸 潤
夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))感想
苦しくったって~悲しくったって~つる家の中なら平気なの、の巻。涙なくして読めませんでした。
読了日:3月22日 著者:高田 郁
絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか (講談社文庫)絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか (講談社文庫)感想
雑誌「Hanako」に連載されていた芥川賞作家・絲山秋子の自炊エッセイ。作家の素の部分がデフォルメされている? はたまたこれがHanako流? とにかく豪快で軽快なエッセイは読みやすかった。群馬、酒飲み、豪快、産直がキーワードかな。作家の意外?な一面を楽しめる一冊でした。
読了日:3月13日 著者:絲山 秋子
こっちへお入り (祥伝社文庫)こっちへお入り (祥伝社文庫)感想
30代OLが落語と出会い、落語に目覚めていく姿が描かれている。枝雀、小三治、権太楼、さん喬などの実際の噺家さんの語り口が目に浮かぶ。前述の噺家さんが好きな方にはたまらない落語入門としての一面も併せ持った作品です。とにかく落語CDが聴きたくなってしまうこと、間違いない。
読了日:3月10日 著者:平 安寿子
小太郎の左腕 (小学館文庫)小太郎の左腕 (小学館文庫)感想
小太郎の数奇な運命が描かれる。半右衛門と喜兵衛の戦場でのやり取りが楽しい。そして半右衛門の生きざまもまた素敵で読んでいて心地よい。後半の面白さは格別でした。
読了日:3月6日 著者:和田 竜
とんび (角川文庫)とんび (角川文庫)感想
読前にNHKドラマを観ていたが、ドラマの配役がピタリとハマっていた気がする。もちろん、原作である本作は泣き所たっぷりでNHKドラマ以上に感動。人前で読むと涙に困る作品です。無器用なヤスさん、素晴らしいオヤジでした。
読了日:2月26日 著者:重松 清
東京大洪水 (集英社文庫)東京大洪水 (集英社文庫)感想
超巨大台風が誕生し、首都・東京を直撃。荒川・隅田川が氾濫する世界が描かれる。まさに災害シミュレーションを目の当たりにさせられ、読みながらゾッとするが、頁をめくる手が止まらなくなる面白さ。お薦めの一作です。
読了日:2月17日 著者:高嶋 哲夫,西上 心太
チーム (実業之日本社文庫)チーム (実業之日本社文庫)感想
箱根駅伝の学連選抜「チーム」として出場する選手・監督を描く。予選会で敗れた大学の中から寄せ集められた敗者である彼らがチームとしてまとまるのか、走る意義とは…。人間の内面描写が緻密で、リアルなコース描写と相まって至極のレースに引き込まれた。思わず感涙してしまう場面もあって、大いに楽しめる作品でした。
読了日:2月12日 著者:堂場 瞬一
武士道エイティーン武士道エイティーン感想
三部作の最終巻は意外にも短編集。香織、早苗の一人称で語られるお馴染みの展開に加えて、二人の周囲のキャラたちの視点でそれぞれ語られるサブストーリーもまた秀逸で、作品の魅力を確実にアップさせています。大人の階段を駆け上っていく登場人物たちを眩しく、羨ましく感じながらあっという間に読了。武士道シリーズ、本当に楽しかったなぁ。まだ未読の方、お薦めですよ!
読了日:2月7日 著者:誉田 哲也
株価暴落 (文春文庫)株価暴落 (文春文庫)感想
作品タイトルから何となく読めてしまうが、犯人がわかってからの終盤の展開については少々残念な印象を持った。銀行内部の駆け引き部分は流石に巧い。二時間ドラマにもってこいの作品では。
読了日:2月3日 著者:池井戸 潤
不祥事 (講談社文庫)不祥事 (講談社文庫)感想
銀行の窓口業務や銀行内部の一面をうかがい知れるというだけでも何だか得した気分になれる短編集。しかも主人公の女性行員が明瞭明快で実に潔く、気持ちよく読み進めることが出来た。
読了日:1月24日 著者:池井戸 潤
銀二貫銀二貫感想
なんてええ話や。銀二貫というタイトルも読後は実に心地よい。
読了日:1月14日 著者:高田 郁
モダンタイムス(下) (講談社文庫)モダンタイムス(下) (講談社文庫)感想
ミステリアスな奥さんの存在感ばかりが目立った下巻。気がつけば都合よく展開していくので期待していたほどの感動は得られず。面白くない訳ではないのだけれど。
読了日:1月9日 著者:伊坂 幸太郎

2012年に読んだ本まとめ
読書メーター

パラパラ漫画に泣く

  • 2012/12/24(月) 10:34:41

昨晩の情熱大陸で鉄拳が取り上げられていた。

紙芝居仕立てのブラックネタが売りの絵心ある芸人という認識は持っていたが、パラパラ漫画作家であったことは全然知らなかった。

情熱大陸をたまたま見て、鉄拳が描くパラパラ漫画の世界にクギ付けに。

番組のエンディングで流れた鉄拳の新作「いつも心に太陽を」は誰の心にも届く直球のメッセージ。素晴らしかった。自分自身を振り返って考えてみるきっかけを与えてくれる作品だった。プラス思考になんなきゃね!と元気をもらった。笑顔になれた。

番組終了後、YouTubeなどで鉄拳作品を次々と鑑賞。

涙が止まらなかった。

すげーよ、鉄拳。

どこに投票する?

  • 2012/12/09(日) 10:56:03

混迷する日本経済と日本の政治。口先だけで日本のかじ取りもままならない政治家たち。

なんとかしてほしい、という願いを込めて今度の衆議院議員選挙&東京都知事選挙には一票を投じなければ。

が、消費税、原発問題、年金制度、TPP、・・・あぁ無勉強すぎて実際よくわからない。

というわけで巷で評判の「投票マッチング」をとりあえず試してみた。



結果は「みんなの党」と出た。

どうも「みんなの」というと「みんゴル(みんなのゴルフ)」が浮かんできちゃってイカン。みんゴルみたいに政治も簡単にできちゃえばいいのにねぇ。

ふ〜ん。「みんなの党」ねぇ。でもなぁ〜、政権を取れる政党じゃなさそうだしなぁ。理想と現実を考えちゃうと・・・。うーん、しばらくはまた悩みそう。

あきた

  • 2012/12/05(水) 07:06:01

秋田? いえいえ、「飽きた」です。
この何ヵ月か、日々の食生活に潤い無しで悩んでます。食べたいものがなくて悩んでます。食に興味を失っていて悩んでます。

昼はコンビニ(ファミマ)。職場の近所に店もなく、昼休みも10分、15分で済ます生活でもう3年以上。結果、コンビニ弁当やらカップ麺ばかりで完全に飽きちゃった。食べたいものが無さすぎて時たま食事を抜くこともあるほどです(苦笑)。

夜は夜で仕事を終えて横浜駅近辺にたどり着くのが22時過ぎになることが大半で、松屋かラーメン屋「まりも」の二択生活。自宅に帰ってからの夕飯じゃ23時過ぎになっちゃって胃もたれ確定なので仕方なくの選択なのです。もちろん、こちらも飽きてます(苦笑)。

どこも濃い味の食事ばかりで味覚は完全にバカになっちゃってる。素材本来の香りや味を楽しむ、複数の食材やおかずをバランス良くいただく食生活がなんと贅沢なことなのかを思い知る毎日。

そして今宵もいつもの店で常連のような体で同じようなメニューを注文するのです…


(写真は「マリモ」の味噌ラーメン750円)

蔵之介でござる

  • 2012/12/01(土) 15:24:01

昨晩は一週間の溜まった疲れもあり、飲みに寄る元気もなく、まっすぐ帰宅し、即爆睡。

そして、 今日は休日(明日の休日出勤が決定。残念っ!)。
まだ疲労感残りまくり。こんな日は美味いうどんでも食べてリフレッシュじゃ!と一念発起。

4~5年振りに高田馬場の「蔵之介」まで足をのばした。ここ、何をかくそう、うどん好きを公言するボクのイチオシ店なのだ(…と言ってもうどん屋をあしげくまわってる訳じゃないので比較するほどの店も知らないが(笑))。

高田馬場・蔵之介

13時頃店内に入るとタイミング良くカウンター席が空いていた。昼時で込み合うためか、端から座るように指示される。しばらくメニューを眺め、天ざるうどん(1100円)を注文。直後、次から次へとお客が来店しあっという間にほぼ満席に。ラッキーだったのかな。

15分ほど待たされて(注文を受けてから茹でるので待ち時間は結構かかる。時間がなくて急いでいる人、せっかちな人は間違ってもこの店に来ちゃ行けませんよ!)、注文の品が登場。
天ざるうどん1100円

季節の野菜に海老二尾が天ぷらに。塩でいただきます。いずれもかるくてサクサクとした衣を羽織り、素材の甘味にちょい塩が実に合う絶品。たまりません。あぁ酒が呑みたくなる旨さ。

そして本命のうどん。土曜は先着40食分が讃岐の希少国産小麦「讃岐の夢2000」100%で製麺される。とメニューに書いてある。

もちろん、ボクが食べたのも讃岐の夢2000。見た目も艶やかだが、食べてみると誰もが驚くはず。ほんのり甘味を感じる小麦の旨さに加えて、つゆをくぐらせた麺を口に入れた瞬間に瑞々しくてツルツルとした食感とほど好い麺のコシは上品で至極の時が訪れる。甘めのつけ汁も濃すぎないのでうどんの風味を引き立てる名脇役となっている。

小麦は国産の希少小麦「讃岐の夢2000」100%を製麺したもの。土曜限定先着40食なのだとか。

あぁ、美味しかった。是非とも今度は知り合い数名で予約して夜の蔵之介を楽しみたいぞ。

食後は高田馬場の迷店「キノコノクニヤ書店」に立ち寄り(これまた久しぶり!)、ラズウェル細木の「酒と麺」他、古本を無駄に買っちゃった♪